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●「きょうと椅子」2019・10月19日(土)から21日(月)建仁寺塔頭 両足院
新しく復元したShaker Chairと京都三山の木を使った椅子を展示します。
●(2019・9・30)オーバルボックスとキャリア ワークショップ 11月9日・10日( 締め切りました)
宇納家具工房では、Shaker Styleの家具を製作しています
SHAKER Furniture Reproduction
shaker styleとは、19世紀を中心にアメリカで活動した清教徒shaker達の自給自足の共同生活から生まれた様式です。
その家具の特徴は、健康的な自然の中で神と共に生き、その教義の中から創り出されました。
全ての労働は神に捧げ、神と共に生き、簡素で規則正しく、機能的な物です。
極限までそぎ落とされた物は、それを可能にするshaker達の確かな技術によるものです。
宇納家具工房は、そのような歴史を持つシェーカー家具を当時と同じように、手作業を基本とし、制作しています。
多くの方々にシェーカー家具を届けられ、shaker達の暮らしの少しを感じて頂けたらと、願っています。
宇納家具工房は京都市右京区の北西部に位置し、杉と檜の植林の山々に囲まれた場所にあります。
1990年に京都市街の工房から自ら手掛けた工房と住居に移り住みました。
現在住居は、塾生やワークショップ参加者の宿舎になっていす。
そして、杉下見板張りの工房からは心地よい作業音と共に簡素で機能的な生活道具が、生まれています。
椅子の部材
整理整頓された部材を見て、一息。次の工程を考える
椅子の部材は、ある程度まとめて作ります。Shakerの椅子を製作するには、旋盤の作業は欠かせません。その作業の上達には、同じ形を何本も制作することにあります。そして、上手く整った部材を見て、その作業に没頭することが私は好きです。
産業革命の始まりとほぼ同時期にshakerの活動も始まります。先進的だったshaker達は機械を取り入れながらも、手作業による工夫もしてきました。手道具類は、今私達が使っている物とほぼ同じです。その当時導入された機械も、基本的には変わりがないようです。
材 料
mt Lebanon コミュティの近く、その樹は育っていた
記念に一枚持ち帰った
mt Lebanon コミュティ近くの道路標識。この周りは椅子に使われるメープルの木が、育っていた。
これぐらいの丸太で良いだろう。大木は求めてない。
Shakerの椅子に使われる木のほとんどが、メープル材です。 Shaker達はコミュティの回りに育っていた材料を使いました。
宇納家具工房では日本の材木商から製材・乾燥した北米産のメープル材を購入しています。ある時、メープルの立木がどのような木肌でどんな環境で育っているのか見たくなりました。それを目的のひとつとして、アメリカ東部への旅をしました。
自然豊かな環境の中に、shaker達の生活が見えました。
工房の作業
木目の方向を見ながら組み上げる。
旋盤作業この作業無しでは、shaker chairはできない。
ティルティングボタンの穴を開ける
微調整しながら組み上げる
皮紐を通しティルティングボタンを取り付ける
座面テープを巻く巻く、気持ち落ち着く作業